
最近若くして悪性新生物(がん)に罹患する芸能人のニュースが飛び交っています。
※罹患(りかん)とは病気にかかること
川島なお美さん・北斗晶さん・黒木奈々さん・今井雅之さん・つんくさん、名前を挙げるとキリがありません。
そのニュースをみて辛い気持ちとともに、がん保険への興味を持った方も多いのではないでしょうか。
今日は悪性新生物(がん)の保障に関する情報をまとめます。
お金がすべてではありませんが、がん保険で救われている方も沢山います。
この記事ががん保険を考えるキッカケになれば幸いです。
がんになる確率・がんで死亡する確率
厚生労働省は”人口動態統計”や”患者調査”等のレポートで病気別の死亡率、罹患率を公表しています。
人口動態統計は毎年、患者調査は3年に1度の周期で更新されます。これを基にがんでの死亡率・罹患率を見てみます。
がん死亡率:28.9% ※平成26年人口動態統計より
日本人の死亡原因としてがんは不動の1位で、3.5人に一人はがんで死亡します。
しかしこれは氷山の一角。抗がん剤治療により体力が低下し、肺炎で亡くなる人もいます。
なので、死亡率を見るより罹患率で見た方がリスクを判断できるのだと思います。
がん罹患率:男性62% 女性46% ※最新がん統計HPより
男女合計でみると2人に1人はがんに罹患する可能性があると言うことです。
夫婦どちらかががんになるのです。
このように”がん”は非常に多くの人がかかります。さらには多額の治療費と長い闘病生活が特徴なので、保障は大切なのです。
乳がんの発症年齢
”がん”は高齢になってから罹る病気! なんてイメージを持っている方も多いと思います。
そのイメージは間違いではありません。しかし乳がん・子宮がんは別物です。
年齢別の乳がん罹患率グラフがこちら↓

実は乳がんは40歳代後半が罹患するピークなんです!※子宮がんも同様
触診でわかる乳がんは早期発見がしやすい部位と言われています。
しかし若いうちのがんは進行が早くなる傾向があり、『こんな若いうちにがんなんて・・・』という甘い考えから、放置されてしまう問題もあります。
定期的な検診が欠かせません!
有名なドキュメンタリー”余命一ヶ月の花嫁”は、20代で乳がんの闘病生活を送るお話です。
興味ある方は改めて読まれてはいかがでしょうか。
がんでの入院は短期化
医学の進歩&病院の経営等により、入院は非常に短期化しています。
平成8年 | 40.6日 |
平成11年 | 40.1日 |
平成14年 | 35.7日 |
平成17年 | 29.6日 |
平成20年 | 23.9日 |
平成23年 | 20.6日 |
※各年度の患者調査より
たった15年間で平均入院日数は半分にまで減っています。
加入しているがん保険をよく見てください。入院の保障しかなければ、役に立たないかもしれません・・・
がんに罹るとお金がかかる?治療費は?
がん治療で大きくかかってくる費用は2つあります。
①重粒子線治療
がん治療に有効とされている最先端の治療法”重粒子線”
受けられる施設は日本に4か所しかありません(2015年9月現在)。
この”重粒子線治療”を受けるのに、一体いくらの費用が必要だと思いますか?
なんと平均で300万円もかかります。先進医療なので、保険適用もされず、全額自己負担になります。
②抗がん剤治療
世界的に死亡率の高いがんは、世界中の製薬会社によって新薬が開発されています。
日本では普及していませんが、海外では効果の高い抗がん剤は沢山存在します。
そんな抗がん剤を日本で受ければ、総じて健康保険適用外。全額自己負担になります。毎月10万円単位のお金を払って抗がん剤治療を受けている方もいます。
貯金から治療費を払って、子どもが大学に行けなくなる。老後の生活が苦しくなる。家を売って資金を作る・・・
お金で命を失う可能性を秘めているのが”がん”なのです。
北海道の主婦で、小さな子供を育てながら乳がんと闘うドキュメンタリー”がん患者お金との闘い”。
お金がなく治療を諦める人の話も載っています。
がん保険を見るポイント
一度ご自身の保険証券と、以下の点を照らし合わせて、本当に自分と家族が守れるがん保険なのか確かめてみてください。
①一生涯の保障になっているか?
60歳までや10年ごとに更新していくがん保障。そうなっている場合は注意してください。
乳がんや子宮がんは若いうちに罹る可能性が高いのですが、がん全体を見ると、55歳ごろから急激に罹患率が伸びていきます。
老後の年金生活になってから、がんの治療費を払うのは至難。一生涯の保障をオススメします。
②一時金は100万円以上の金額設定になっているか?
前述しましたが、平均入院日数はドンドン短くなっています。
『入院1日○○円』といった入院保障ではなく、一時金でお金を受け取って、自分の望む治療を選択できるようにする方が時代に合っています。
③通院特約はついているか?
今は長い入院でがんと闘うのではなく、通院をしながら闘っていく時代になっています。
通院特約は必須と考えた方がよいでしょう。
④先進医療特約はついているか?
先ほど書いた”重粒子線治療”等、先進医療を受けた際の保障です。
この特約は医療保険に付いているケースが多いと思います。
医療保険・がん保険の両方を確認して、先進医療特約が付いているか確認してください。
オススメのガン保険
私は以下の2つをオススメします。それぞれメリットデメリットがありますので、それも記載します。
メリット
”抗がん剤・放射線治療”を受けた時の保障は非常に手厚いです。
これらの治療を受けた場合、回数無制限で、月に一度お金が支払われます。長いがん治療の場合、この保障はかなり役に立つと思います。
しかし健康保険適用外の抗がん剤・放射線治療を受けた場合、保険からお金は支払われません。
デメリット
一時金保障が弱いです。
がんと診断されたら2年に1回支払われますが、それでは心もとないと思います。
メリット
”一時金・通院”の保障が非常に手厚いです。
がん治療を受けたら、毎年5回まで一時金が支払われます。それで自分が思う治療を選択できるのです。
しかも通院保障は無制限で支払われます。時代に合ったがん保険だと思います。
デメリット
保障が手厚い分、毎月払う保険料が若干高めです。
でも月に500円程度だと思うので、誤差と感じる方も多いと思います。
最後に
保険は難しい!面倒くさい!と思われる方は多いと思います。
しかし実際病気になって、『もっと真剣に考えておけばよかった』と思う人も非常に多いのです。
私は職業柄、保険で助けられた人を沢山見ていますし、逆に保険では全然足りなく困っている方も沢山みています。
一度本腰を入れて、自身のがん保障を考えてみませんか?その行動が将来の後悔をなくし、安心した生活に繋がるのだと思います。
不明な事があったらいつでもコメントください。