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障害者扶養共済制度は親亡き後に最適か? 私は加入しない その理由とは?

障害者扶養共済制度

皆様”障害者扶養共済制度”ってご存知でしょうか?

親亡き後の子どもの生活を支えるための制度で、親が亡くなってから子が死亡するまで、毎月2万円を子供に送り続けてくれる制度です。

これだけ聞くと”親亡き後に最適だ!”と思うかもしれませんが、私は加入しません。

今日は障害者扶養共済制度の概要と、私がなぜ加入しないかの理由をお伝えしたいと思います。

制度の詳細は福祉医療機構のホームページをご覧ください。リンク貼っときます↓
https://www.wam.go.jp/hp/cat/sinsinsyogaihoken/

そして加入判断はご自身で👍 私の意見は参考までに読んでくださいね。

 

障害者扶養共済制度

障害のある方を育てている保護者が毎月掛金を納めることで、保護者が亡くなった時などに、障害のある方に対し、一定額の年金を一生涯支給するというものです。

親が死亡したらお金が支払われる、まるで生命保険のような制度です。

 

加入できる要件

1. 障害者の保護者であること
2. 年齢が65歳未満であること
3. 特別な疾病や障害がなく、生命保険契約の対象となる健康状態であること

ちなみに障害者の要件に”知的障害”があるので、ダウン症者の親は加入できます。

 

毎月の掛金

加入者の加入時年齢月額(1口)
35歳未満9,300円
35歳以上 40歳未満11,400円
40歳以上 45歳未満14,300円
45歳以上 50歳未満17,300円
50歳以上 55歳未満18,800円
55歳以上 60歳未満20,700円
60歳以上 65歳未満23,300円

 

払い込んだ掛金は全額所得控除となるため、所得税・住民税が安くなります。

 

いつまで払う?総額いくら払う?

20年以上 かつ 65歳以上

 

もし40歳男性が加入した場合

毎月の保険料:14,300円

65歳まで払った場合の掛金総額:429万円
(14,300円 × 12ヶ月 × 25年)

 

もし60歳男性が加入した場合

毎月の保険料:23,300円

20年間払った場合の掛金総額:559.2万円
(23,300円 × 12ヶ月 × 20年)

 

給付額

親が死亡・高度障害状態になった場合、ダウン症の子どもに毎月2万円(1口の場合)

私が80歳で死亡したら、そのときアップ君は46歳。

親死亡後生きる年数受け取り総額
10年240万円
15年360万円
20年480万円
25年600万円

 

私が加入しない理由

この制度には加入しません。障害者扶養共済制度の存在理由もわからないくらいです。かなり昔の制度なので、当時は加入メリットを感じる状況だったのかな・・・

なぜ加入しないか書いていきます。

 

生命保険の方が大きいお金を残せる

私が今加入したら、総払込掛金は420万円ほど。私が死亡した後、アップ君が15年生きたら受け取り総額は360万円・・・ん?減ってない?

20年生きたとしても、受け取り総額は480万円・・・いや、終身保険の方が圧倒的に大きなお金が残せるじゃないの!

 

払い方にもよりますが、払った保険料の倍以上家族にお金を残せる終身保険もあります

アップ君が何年生きるかわかりませんが、一般的には健常者より寿命が短いと言われているダウン症者。私が死んだ後40年生きるイメージがない。

ちなみに私が加入している終身保険は、払い込んだ保険料の3倍家族にお金を残せる商品です。

 

途中引き出せない

もし途中でどうしてもお金が必要になったとしても、払ったお金を借りたり引き出したりできる制度はありません

終身保険なら契約者貸付制度があって、払った保険料の一部を借りる事ができます。

子供の大学資金でどうしてもお金が必要! 大きな病気になってどうしてもお金が必要! 老後の生活費にどうしてもお金が必要!

なんてタイミングに対応できない障害者扶養共済制度。ハンドリングが悪すぎる〜。

 

解約したらお金は帰ってこない

正確には解約ではなく脱退ですが、掛金の返還はありません。

終身保険なら払った保険料の内、解約したら一定の金額が返ってきます。

どうしてもお金が払えなくなった場合、障害者扶養共済制度は今まで支払った掛金の返還がないので、経済的困窮の助けにはならないのです。

 

納得できる加入が一番

私はこの”障害者扶養共済制度”には加入しませんが、納得できているのであれば問題ないと思います。

例えば「親は早死にして、ダウン症を持った子は長生きするはず!」というお考えの方には最適な保障かもしれませんね。

 

保険加入の際に一番やってはいけない事は”担当者に任せたよく解らない保険への加入”です。

難しいと思うかもしれませんが、徹底的に調べて納得できる保険商品・保険会社・保険担当者から加入してください。

POSTED COMMENT

  1. コーン より:

    先日、知り合いの方から下記のYouTubeセミナーについて案内をしてもらいました。

    主に将来のお金の話、成年後見人制度の話などについて(アーカイブ期間3月3日まで)
    https://youtu.be/RKyYf0-6iMk

    これで、子供に直接お金を残すのではなく、親の保険を適切に選んで、家族に分配できるようにすることの大切さを知りました。

    勝手なことを言いますが、出来れば、親の保険を注意して選ぶコツも、またアップしてくれると嬉しいです。(個人個人ではいるべき保険は違いますが)

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